オーストリア・スイス（と、ちょっとだけドイツとリヒテンシュタイン）の旅 - 2

2日目はドナウ川クルーズへ。実際10月はもうシーズンオフなのですが、事前で観光庁に問い合わせた所、10月末までなら何とかメルク〜クレムスのクルーズがあるとの事。というわけで、まずはウィーンから電車でメルクを目指します。

駅に着いて修道院の方向へ歩きます。修道院はかなり立派な建物で、時間があれば中も見たかったです・・・。そこから更にしばらく先へ行くと、船着き場が見えました。ここからドナウ川下りの船に乗ります。さすがにシーズンオフの平日だけあって人は少なかったのですが、中で目立って多かったのが、おじいちゃんおばあちゃんの団体。ただし、見た所どうやら、お年寄り合コンとでもいうのか、、とにかくカップリングパーティのような雰囲気。ふむ、そういうのってあるんですねぇ。

ここからクレムスまでは約１時間半の船旅。せっかくなので甲板の席に座ったのですが、お天気は最高で、青い空に青いドナウ、気持ちいいです！！そして川岸の景色を堪能しながらボーッと座っていました。川岸には修道院や教会と思しき素敵な建物もあり、単調な景色ながら飽きさせません。そしてドナウはやはり広いです。

ただ、風がきつい・・・そして10月後半とあって、夕方になってくると寒い！・・・というわけで、最後はあまりの寒さに、下のフロアの窓のある席に移ってコーヒーを飲んであったまります。

そうこうするうちに船は終点のクレムスへ。ここからはまた電車でウィーンまで戻るのですが、駅への道がわかりにくく、既に外は暗くなりはじめていた頃。ちょうど船に日本人の方が１人乗っていて、甲板にいるときに写真を撮ってもらったりしたのですが、聞くと同じく電車でウィーンへ戻るというので、一緒に駅へ向う事に。地図を見ると簡単そうだったのですけど、暗い事もあって非常にわかりにくく、かつ思っていたより遠くて、途中道を聞きながらなんとか駅にたどり着きました。一人だったらかなり心細かったと思うのですが、連れがいて本当に心強かったです。

そこからまた一緒に電車に乗ってウィーンへ戻ります。電車の中で色々話をしたのですが、彼は東京から来ていて、次の日は私と同じくザルツへ向かうというので、ひょっとしたら会うかもしれないですね、なんて言いつつ、ウィーンに着いてから駅で別れました。

それから私はフォルクスオペラへ。折角ウィーンに来たからにはオペラでも見て帰ろうか、なんて思ったのですが、何分オペラの知識はゼロ。前の日にチケットボックスで適当なオペラのチケットを買っておいたのですが、劇場に行ってチケットを見せたら「ここじゃない」と言われて唖然。。そう、似たような名前の違う劇場に行っていたのです。ああ、なんて間抜けな！！急いで本当の目的地の劇場に行ったのですが既に開演後。案内のおじさんと一緒に階段をひた走って、何とか席につきました。 が、ストーリー仕立てのオペラのようなのですが、何せ突然取ったチケットだし、どんな話かも不明。パンフを見てもオーストリア語なので何だかさっぱりわからない。暫く見ていたのだけど、周りの人が笑っているところでも笑えず、全然ついていけなかったので、結局途中で入ったのに途中の休憩のときに階段から抜け出して帰ってしまいました。ああ、なんてもったいない。やっぱりこういうものには前準備が必要ですよね・・・。

あまり後味のいいものではなかったので、カフェに行ってカードを書く事に。ホテルにも近いグリーンシュタイドルへ行ってみました。 ウィーンのカフェはどこも朝早くから夜中遅くまで開いていて、気軽にちょっと遅目のコーヒーを楽しむことができます。ここはかなり広いカフェで、夜遅くてもかなりのお客さんがそれぞれの時間を楽しんでいます。普段は紅茶派の私ですが、こういうところではやっぱりコーヒーを楽しまないと。この日もメランジェを。まろやかな味でおいしい。チョコも添えられてました。オーストリアはチョコレートも美味しいので、これも楽しみの一つ。それと、もちろんウィーンはケーキも美味しいんです。ザッハトルテは結局この時は一度も口にしなかったのですが（好みが分かれるところだとは思いますが）、チョコのケーキはどこも最高♪

こちらのカフェも落ち着いた佇まいで、のんびりコーヒーを飲んでいると、オペラのどたばた失敗も何だか笑い話のように思えてきて、ちょっと気分が落ち着いたのでした。

余談ですが・・・前回ウィーンに来たときは、ヨーロッパ周遊（といっても友達と２人の自由気まま旅行ですが）の卒業旅行の時でした。忘れられない思い出といえば。

なにせウィーンには３日しかいないし、次はまた別の国へ移動だったので（今だとユーロですからそんなこと考えなくていいのでしょうけど）、お金は必要最小限だけを両替し、あとはできるだけカードでの支払を心がけたので、食事をするときもまずカードOKか確認してからお店に入っていました。何分当時はカードの使えるお店が限られていたので。（おかげで、一日目に行ったチキンのお店に２晩続けて通いました。。）
最終日の夜。当然のことながら小金しか持っていなかったので、この日もカードのマークを求めてうろうろ。でももう疲れていたので、中心にあるホテルのカフェレストランでシュニッツェルでも食べようかということに。値段もそんなに高くはなかったし、ホテルの入り口にはカードのマークがバッチリ。安心してレストランに入り、楽しく食事をしていざ支払、となった時、当然のようにカードを差し出すと「・・・うちはカードは扱っておりません」と一言。・・・ええっ？？？「え、でも下の入り口にカードのマークが出ていたけど・・・」「あれはホテルの宿泊用で、レストランの方は現金のみです」。

ががーーーーん。。。

ど、どうしよう・・・。

当然銀行は閉まっているし、両替所も多分閉まってる。かといって持っているのは小金だけ・・・

友達と顔を見合わせてしばらく呆然としていたのですが、なにか手立てを考えなければ・・・。

で、思い出したのです。何か会った時用に、お腹に日本円（２・３万）忍ばせておいたことを！！それに確か、近くに遅くまでオープンしている自動両替機があったはず・・・！
友達を人質において、お金を持ってひた走り・・・・・あ、あった！！それも、日本円OK！！！よかった〜〜〜。

列に並んで待っていると、後ろには日本人女性が。彼女も今日が最終日で、ちょっとカフェでコーヒーでもと思ったけれど手持ちがないし、かといって行かないと後悔すると思って両替に来たそうで、「こういう両替機があってほんと良かったですよね・・・」としみじみ話したのでした。順番が来てどうにか両替し、ホテルへ。一人で不安げに待っていた友達も無事両替できたと聞いてほっとしていました。

ウィーンといえば思い出す、旅の思い出です。







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