◆美術館

オランダ・ベルギーには素晴らしい美術館が大きなものから小さいものまで沢山あります。
秋〜冬にかけての時期、外は寒いですし、美術館巡りにはうってつけかもしれません。
旅行中に幾つか美術館を見て回りましたが、簡単な感想だけあげてみます。
（行った順に）


＜オランダ＞

１．レンブラント・ハウス　Rembrandthuis（アムステルダム）

レンブラントが住んでいた家。エッチングを多数展示してありました。エッチングは結構コミカルな印象です。ちょうどライクスでもレンブラントのエッチングの展示をやっていました。レンブラントといえば「夜警」で有名ですし、ああいう大きな絵のイメージしかなかったのですが、エッチングも楽しめました。


２．ヴァン・ゴッホ・ミュージアム　Van Gogh Museum（アムステルダム）

ゴッホの作品が年代順に並んでいて、彼の絵の変遷がわかって非常に興味深い展示です。
オランダにいる時期は結構暗い絵が多いのですが、フランスに移ってから明るい色調の絵が沢山出てきます。有名な「ひまわり」もありますし、自画像や浮世絵を題材にした絵もあるのですが、それ以外にも色々と印象に残る絵があります。
時間を取ってゆっくり見たい美術館です。建物はモダン。


３．マウリッツハイス　Mauritshuis Museum（デンハーグ）

決して大きな美術館ではありませんが、建物もさる事ながら内装が良いです。

まず3階に上がりレンブラント室から。見たかった自画像は貸し出し中でした。でも彼の作品は堪能できました。
その後はお目当てのフェルメール。どこにあるのかドキドキしながら見ていたら、フェルメールは最後の部屋に。おまけになんと他に見ている人はなし・・・！本当に一人占め状態で、十分に堪能することができました。青いターバンなんて、大阪の時は、あんなに暑い中並んで、その上ぎゅうぎゅう押されながら見たというのに、あれは何だったのかという感じです。ここまで来て良かった！！他の作品と一緒に、デルフトの眺望と向かい合って飾ってあります。とにかく素敵・・・何だかとても引き付けられるものがあります。もう一つの「デルフトの眺望」もよかったです。この後実際にデルフトで同じ景色を見てきました。

所蔵品のみならず、建物自体も非常に美しい、こじんまりとした美術館で、とても気に入りました。美術館の人が格好良かった事も付け加えておきましょう。。。


４．プリンセンホフ博物館　Stedelijk Museum Het Prinsenhof（デルフト）

時間がなくてゆっくり見られませんでしたが（受け付けのおじさんが半額にしてくれた）思ったより良い美術館でした。
中世っぽいトイレは是非。私はドアが開かなくて真っ青になりました。（単にノブをひねってなかっただけなんですけど、出られなかったらどうしようと思ってしまうような作りなんですよ。。）


５．アンネ・フランク・ハウス　Anne Frankhuis（アムステルダム）

おなじみのアンネの家ですが、本当に色々な事を考えさせられます。

色んな国からの訪問者と共に、平和とは、等考える良い機会でした。

私は朝一で行ったのですんなり入れましたが、やはりここはかなり混雑するようなので、時間に余裕を持って、もしくは空いていそうな時間に行かれる事をお勧めします。


６．ファン・ローンミュージアム　Museum Van Loon（アムステルダム）

東インド会社設立に関わったファン・ローン家が住んでいたカナルハウスを公開しているもの。私が行ったときには変わったExhibitionをやっていてかなり変でした。入り口の呼び鈴を押すと変な音楽が流れたし、２Ｆの部屋にはバラバラのマネキンが。。でも普段はちゃんとした、こじんまりとした美術館（のよう）です。
裏庭にとても人懐っこい太った猫がいます。


７．国立博物館　Rijksmuseum（アムステルダム）

ここではレンブラントとなんといってもフェルメール。
荷物を預けてまずはお目当ての2階へ。奥に「夜警」がどんとそびえたっています。そこにたどり着くまでに展示されているものも、レンブラント、フランス・ハルスなど素晴らしいものばかり。そしてフェルメールもここに！一人占めというわけには行きませんがじっくりと見る事が出来ました。
「ミルク」は色がとてもビビッドで、細部にわたって細かく描写されています。それに対し「手紙を読む女」は、色彩は薄いけれど、やはり光の使い方が素敵。フェルメールの作品のうち2つしかない風景画のうちの一つも、ぱっと見た感じどうということもないけれど、やはりまじまじ見ていると違う。もう一つ「恋文」があるはずなのにと思って探したのですが見つからず、後で聞いてみたところ貸し出し中との事でした。残念。「夜警」は暗い色目の絵という印象があったのですが、オリジナルをみると、思っていたより明るい絵でした。とにかく想像以上に大きな絵で、絶えず人が前にいて眺めているという、この美術館の展示の中で象徴的な絵でした。

他の展示もかなり充実しており、陶磁器や銀食器も美しいものがたくさんあります。

しかしここの美術館は広い！とても疲れたのでカフェで休んだのですが疲れは取れず・・・。

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