Sligoは雨

Clifdenを後にし、今度は更に北のSligoを目指します。一旦またバスでGalwayまで戻り、Sligo行きのバスに乗り換え2時間半。バスは雨の中をひた走ります。アイルランドに来て朝からずっと雨なのはこの日が初めて。不安な中Sligoに到着し、B&Bに電話すると、おじさんが車で迎えに来てくれました。バスターミナルからだいぶ離れた、住宅地の中にあります。部屋は小花柄のかわいい感じのインテリアで、何といってもバスルームがだだっ広い。取り敢えず、おじさんが入れてくれた紅茶とクッキーでほっと一息。とはいえもういい時間なので、早速iを目指して出発しました。小雨になったので自転車で移動できるかも。iで道を教えてもらいレンタサイクル屋に行くと、殆ど貸し出し中で男性用しか残ってないとのこと。試しに乗ってみたけれど・・・足が全くつかず・・・（涙）。今からの時間ならタクシーの方が安いし早いぞ、といわれ、サイクリングは諦めて、店のおじさんが呼んでくれたタクシーでキャロウモア遺跡へ。これが結局吉と出た。という訳で、雨風はだんだん強くなり、遺跡を見て回るときはカッパと傘で装備したにもかかわらず、風が強くてもうビショビショ状態でした。それでも、今回石の遺跡を見られるのは恐らくここだけだろうと思ったので、根性で見ましたとも！小さいながら、ストーンサークルもあり、なかなか良かったです。雨風さえひどくなければ・・・（何せ風を遮るものなんて何もないんですもん）

お天気さえ悪くなければ、周辺にも遺跡があったので見たかったのですが、もうそれどころじゃなかったので早めに切り上げ、ポストカードを買って（雪が積もっている写真なんですが、なかなか風情があって良い感じでした）、そこで呼んでもらったタクシーで市内へ戻りました。この時タクシーの運転手さんにちゃっかりお勧めのパブを教えてもらいました。（聞かないと結構分からないものなんですよね）ところが5時半だというのに、ほとんどのお店はもう閉まってるのです。そんなに田舎でもないんだけど・・・とりあえず寒いので、開いているカフェに入り紅茶で暖まり、その後近辺をうろうろ。TESCOで、セール中だったWedgwoodのカトラリーを買ってしまいました。

そして夕食のお店を求めてさまよったのですが、これまた夕食には早いからか、あまり開いているお店がない・・・とりあえず開いているお店に入り、スープとサーモンを注文しました。サーモンはとにかく大きい！でもポーチドなので味はもう一つかな・・・余りにも多すぎて、半分残してしまいました。

その後、さっきタクシーの運転手さんが勧めてくれたパブの内の１軒へ。パブの演奏は１０時からとの張り紙が出ていたのですが、一度B&Bに戻るのもなんなので、演奏が始まるまで飲んで時間をつぶすことに。広いパブにお客さんは他に１人だけ。カウンターのお兄さんに聞いてみると、いつも色んなタイプのミュージシャンが来るので、今日はどんなのか分からないよ（＝トラディショナルアイリッシュじゃないかもしれない）と言われたのですが、まあとにかく待ってみようということで、ギネスをちびちびやりながら話をして待っていると、10時ごろにはなんとすごい混み様！10時を過ぎても演奏が始まる気配は無し。同席になった韓国人の男の子と話をしながら待っていると（フランスに住んでいて、3週間アイルランドに来てるそう）、やっと待望の演奏が始まりました。ブルースというかロックというか、とにかく演奏も歌もすごく上手くてかっこいい！！韓国人の彼によると、ギターを弾いているのはDervishという、有名なトラディショナルバンドのメンバーらしいです。もう遅くなったし明日も早いので後一曲だけ、と思いつつついつい聞き入ってしまって長居してしまい、B&Bに戻ったのは12時過ぎでした。でもこんなすごい演奏をギネス一杯で楽しめるなんて（それも間近で！）やっぱりすごい！！帰る頃にはパブの中は既にぎゅうぎゅうで、9時前の静けさがうそのようでした。

SligoのB&Bでの朝食は家のダイニングルームのようなところでいただきました。何だかほのぼのした感じでよいですな。おじさんがまたバスターミナルまで車で送ってくれるというのでご厚意に甘えることにしました。車中「昨日一度も戻ってこなかっただろう？それも夜中に帰ってきたじゃないか」と言われ、「いやー、音楽が素晴らしくてー(^_^;)」と言い訳言い訳（どうりで夜中帰って来たとき、物音がしたと思った。おじさんひょっとして心配して起きてくれてたのかしら？？）。


おじさんにお礼を言って別れ、荷物をバス乗り場に預けて、ドーリーパークを散策しました。湖へと続く川沿いをずっと歩いたのですが、川面も静かで、人もあまりいなくていい感じ。

犬の散歩の人が多いのですが、友達が犬を数匹連れたおじさんをみつけ、「写真撮りたい！！」と走って追いかけました。おじさんは昼からお仕事なんだそうで、近所の犬達の散歩中（もちろんおじさんの犬も）でした。



湖を眺めていたら、向こうの方から私達目掛けてスーッとよってくる影が・・・なんと、それは白鳥だったのでした。私達の前まで来てしばらくじっとしていたのですが・・・そうか、あれか！というわけで、リュックの中から残りもののパンを投げてやると、素早くパクリ。2羽で激しい争奪戦を繰り広げたので（そして1羽が断然強い）、残りも全部投げてやり、手持ちが尽きると、「もうないのか、しゃーないな」という感じで、またスーッと去っていったのでした。

Doorly Park

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