◆雑記

●ガラにもなく、クラシック

普段はほとんどクラシックとは無縁の生活をしている私ですが、アムステルダムで泊まったホテルのすぐ近くに、全世界的に有名な（とガイドに書いてあった）コンセルトヘボウというホールがあり、ここのオーケストラも世界的に有名だ、というのを知り、ＨＰで確認したところ、私の滞在中にここのオーケストラがこのホールでコンサートをやっているとのこと。クラシックのコンサートなんて行ったこともないですが、折角の機会だし、行ってみるか、と思いたちました。チケットはＨＰから予約が出来るようになっています。
「まあ、人気のある公演だから、今から席なんて取れないだろうなぁ」と思っていたらすぐメールが来て「席が手配できました」とのこと。カードを窓口で提示すればＯＫということで、当日どきどきしながらホールに向かいました。

フォーマルでなくてもいいらしい、と教えてもらったので、手持ちの服でカジュアル過ぎないコーディネートをして行ったのですが、きちんと着飾った（といっても上品な）紳士・淑女から、私ぐらいの若いカジュアルな人まで様々。ホールは思ったほど大きくなく、どちらかというとこじんまりとした、だけど非常に美しく、白を基調にした上品なホールで、舞台の前のフロアに椅子席があり、2階のバルコニーに３列づつ席があります。私の席は正面バルコニーの前列。

オーケストラが登場し演奏が始まったのですが、とにかく演奏も音響も素晴らしい！！ 生の演奏の方がＴＶやＣＤよりいいという事は分かってましたが、それにしても音響が素晴らしくてうっとり聴き入っていました。非常に素晴らしかった・・んですが、到着日の夜だったので、演奏にあわせてうとうとと。。休憩のときに濃いコーヒー飲んで目を覚ましました。。
全部で3曲演奏があり、間の休憩を含めて2時間半、じっくり楽しませていただきました。これでしめて3900円弱。

そういえば、クロークで上着と折り畳み傘を預けたのですが、帰りに札を出すと上着しか出てこない。「あの、折り畳み傘も一緒に預けたんですけど」と言って探してもらったんですが出てこない。えーっ、、幾ら安物でもないと困るよ、、、と思いながら待っていると「あ、ここにあったわ」と出されたのが、なんと上着のポケット。。。いくらビニールとはいえ、濡れてるんだからポケットに入れないでほしかった。。



●ノートルダム大寺院（アントワープ）

アントワープといえば、ルーベンスと、フランダースの犬。よくＴＶの最終回特集で出てくる、ネロが見たい見たいと思っていてようやく最後に見る事の出来た絵はアントワープのノートルダム寺院にある、ルーベンスの「キリストの降架」。結局ネロとパトラッシュはこの絵を見たのちに息絶えてしまうのですが、あの感動の最終回は（見ると必ず泣いてしまいます。。）ここが舞台で、このルーベンスの絵は向かって右側にあります。しばしあのシーンを思い出しながら見つめていたのですが、11月半ばとはいえ教会内はかなり冷え込んでいて、ネロたちが来た時（クリスマス）はもっと寒かったんだろうなぁ、と思って、ついつい涙してしまいました。
ちなみにあの話は日本や韓国以外ではポピュラーではないらしく、絵の前の数国語の解説には、「フランダースの犬」に関する説明が書かれていました。入り口近くにはネロとパトラッシュの絵のステンドグラスに、「パトラッシュはネロのたった1人の友達でした」などと達筆な日本語で書かれた物が飾られています(^^;。ちなみにあの話は実話ではないんですが、ネロが住んでいたと思われる街には銅像が建っているそうです。この教会には他にもルーベンスの絵があって、どれも素晴らしいものばかりです。鐘の音色も素敵でした。

余談ですが、この後テレビ大阪（関東ではテレビ東京ですか？）の「美の巨匠達」でこの絵が取り上げられてました。知らなかった事も（裏側の絵の説明など）色々あって、「そうだったのか〜」と思いつつ、教会内部やルーベンスの家の映像を懐かしく見ていました。

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